2011年12月23日金曜日

あきれかえる群馬大早川教授のツイッター発言

先日、新聞紙上で群馬大早川教授が福島の農家を悪者扱いするツイッター発言で訓告処分を受けたことを知りました。内容は福島の米農家はサリン製造所だとか福島で行われる東日本女子マラソンに中学生は出場中止せよとか大学の教育者とは思えない発言の数々です。福島の米農家は事故後の4月には県内の土壌調査を受け5,000ベクレル以下を耕作可能と農家に対し指導がありました。これは稲の吸収係数0.01として50ベクレルの値が出てきますが土質や環境でも異なるために安全な値をとり0.1として国の基準500ベクレルとして県内の農家は耕作を始めたわけです。
このセンセがどのような生い立ちでどんな教育を受けて教授になったかは知るよしもありません。またブログで私は個人攻撃などもしたくはありません。しかし腹の虫の収まらない福島の農家の人達の立場で言わせてもらえば他人の痛みをわからない人間に教育する資格などはありません。いやしくも日本人の端くれならばこのアホセンセに武士道のツメの垢を煎じて飲ませて目をさましてやりたいくらいです。社会的制裁も加えられているのでこれ以上は云いませんが一般の人達は放射線に無知な人が多く、まして私も含めて事故以前は放射線に対して知識が乏しい人が多いので、ある程度の立場の方の発言は影響力が多いとわきまえるべきと思っています。
農家は行政指導の下で今まで農作物を作ってきていますので、生産者も消費者同様、被害者の立場にあります。
誰にでも発言の自由や思想の自由は保障されてはいますがこのセンセのように社会に物申したければ国とか行政、また自分の学会などで唱えていればいいことで一般人を不安に落としいれることは厳に控えて欲しいものです。

2011年12月17日土曜日

本年のサンふじ

今年のりんご「サンふじ」の収穫がすべて終了しました。今年は最近にない不作で平年比4割作、しかも生食に向かない青味果が多く加工業者は引き取らず園地にバックホーで穴を掘り廃棄しました。(写真)
例年私のりんごを心待ちにしている多くのお客様にもお断りせざるを得ませんでした。
各産地の情報でも青森2~3割減、秋田5割減など、昨年の大干ばつと豊作が今年の花芽形成に影響を及ぼしたようです。
今年のりんご園の土壌と果実の放射性物質検査では微量の放射性セシウムが検出されました。りんごの場合樹皮除染で90%落とせる研究成果がありますので収穫後、高圧洗浄機で除染作業を行っています。

2011年12月6日火曜日

果樹園の除染セミナー

去る2日、県果樹研究所の圃場で栽培者、市町村担当者、JA関係者らを対象に放射性物質の除染技術が公開されました。
もも樹は樹皮を高圧洗浄機で洗浄すると約55%、リンゴなどは粗皮削りなどによって約90%除去可能と説明がありました。
私の桃園では先月、100%除染は済ませました。年内中にりんご樹を実施の予定です。
これは、害虫の越冬卵の耕種的防除(農薬を使用しない防除)も出来ますので一挙両得が期待できます。

2011年11月27日日曜日

先人の残した汚点

福島県は国内で稼動していた原発50数基のうちの約2割にあたる10基がある原発立地県でした。今このような事故が起こり、いつかは起こるかもしれないリスクと隣り合わせにいた事を日常は忘れて生活をしていました。戦後の昭和30年代頃から国の政策として資源に少ない日本を世界の中で競争していくには原子力しかないとして福島県選出の国会議員、当時の県知事らが誘致した経過があります。当然反対も多かったと思います。企業の誘致は大きな産業のない所では雇用の創出や地域経済を潤す大きな効果があり、地元の市町村には交付金などの形で経済的な恩恵もありました。今回、校庭の表土を剥いだ土の置き場に困り東京の電気を使って恩恵を受けていた家庭や事業所に宅配しておすそ分けをして、苦しみを分かち合えばいいと発言した人もいましたがリスクと裏腹に交付金(税金)の形で経済的に潤っていたのは県内で一番裕福だった大熊町や双葉町だったのも事実です。東電で多くの人達が働いていたのが事故によって失職状態になりました。今回、このような事故を起こして今でも数万人が故郷を捨て避難生活で苦しんでいる姿をかつて誘致に尽力した先人政治家達は草葉のかげでこの現実を何を思い見つめているのでしょうか。

2011年11月18日金曜日

規制値超える米の問題

昨日から福島市大波地区の暫定規制値を超える玄米が出た報道がなされ大きな問題になっています。福島県では米の出荷前に県内各市町村の地区ごとにかなりの密度で2段階の検査を実施して知事自ら安全宣言を行ったばかりです。4月の県で実施した県内の土壌調査では土壌1キロ当たり5、000ベクレル以下の農地を耕作可能としました。これは日本では水稲に関しては放射性物質の土壌からの移行の知見があった結果示された値といわれます。当初、国では県単位の規制をしていました。しかしそれでは地域差がありすぎるという事で市町村単位に切り替えました。しかし私は市町村単位のサンプル調査でも安全と宣言とするのは消費者を納得させるに充分とは思いません。検査体制や機器の問題はあるものの出来る限り多くの調査と正しい情報伝達がこの風評を減らしていくには大切に思っています。私自身、原発事故以来、土壌、果実の検査を自主検査も含めて園地別、種類別、品種別に13点を行いました。結果は検出しないものから微量検出されたものまでありますが自分の生産物の状況を知るだけでなく消費者に正しい情報を提供することが可能です。今回問題の大波地区は避難勧奨地域になっている伊達市小国地区だった所で福島市でも最も線量の高かった地区なのでもっと注意して検査すれば良かったのかも知れません。県内の検査結果では85%が放射性物質が検出されず、残り15%の米も精米すればゼロとなる20ベクレル以下という結果だったそうです。今後は県や市などの行政ばかりでなく生産者団体のJAなども本腰入れて数多くの調査を実施して市場、消費地に啓蒙PRする必要があると思います。それが消費者の安心購入、風評の減少につながると思っています。

2011年11月5日土曜日

もも樹の除染

今年の私の桃園の果実の自主検査ではごく微量ですが放射性セシウムが検出されました。全く問題の無い値ですが、このようなご時勢です。少しでも安全な桃を美味しく食べていただくためにも、桃樹の除染作業を行いました。県果樹研究所の研究成果によると約45%まで付着している放射性物質を除去可能とのことです。除染した物質は地表に落ちますが土壌に吸着して表面にあるために桃の根圏の20~80センチにはほとんど問題ないとしています。チェルノブイリでも畑作物や果樹のぺカンや胡桃のデータはあるものの私達の落葉果樹に関するデータはほとんどありませんので世界でも始めてのケースです。果実に移行した放射性物質は事故でホールアウトした時に飛散したものが幹、枝、芽に付着したものが果実に出たもので根から吸い上げたものではないだろうとの見解です。専門の方の予想でも来年はほとんど検出されないのではないかと見ています。是非、生産する私達もそのようになる事を願っています。

2011年11月3日木曜日

原発事故の損害賠償請求

8月に入り福島の桃は全国の市場で大暴落しました。福島桃の主力「あかつき」の取引価格は例年の3分の1、生産者の手取りは10分の1でした。これではとても再生産は不可能です。
8月20日までのJA共販部分の補償支払いが明日100%実施される旨の連絡が入りました。また、先月末には桃全体の価格下落分の補償請求、原発事故に伴って発生した関連費用の請求をJAを通じて済ませました。少なくとも桃の再生産に必要な経費と所得相当分の補償は最低限と考えます。それで無くともその他にも経済損害に計上出来ない様な心的、物的被害も数多いと思っています。ある日、突然起きた事故が一瞬にして被害者となってしまいました。何ひとつ非のない私達を・・・・・ここに原発があっただけで・・・・どうして東京湾に原発を作らなかったのでしょう?火力発電所は沢山あるのに・・・それは万一の事故を想定していたからと思わざるを得ません。国策でもありましたので事業者だけでなく国は最後まで被災者に対してきちんと責任をとっていただきたいです。

2011年10月18日火曜日

くだもの試食懇談会開催

去る10月15日市内のりんご生産者らで作る福島市りんご新品種試作会(事務局福島市農業振興課)のくだもの試食懇談会が市内飯坂町のホテルで開催されました。今年は3.11の大震災、原発事故で苦しんでいる生産者やくだものの風評を吹き飛ばそうと都内のくだものツアー客もご招待して関係者など60名が参加して開催されました。会員の阿部さんのりんご園を視察した後、会員が準備した福島県で開発されたリンゴ「ほおづり」「緋のあずま」や梨「涼豊」などの新品種を試食し、参加者との懇談を行いました。安全な福島市のくだものの情報提供をするとともに参加者から支援のパワーをいただきました。これからもどうぞ福島市のくだものを応援してくださる事を期待しております。

2011年10月11日火曜日

風評を助長するメディアの報道

3月11日以降大震災の報道の無い日はありません。それだけ人々に与えた物的、人的被害は大きかったと思います。しかしこれらの報道のあり方をめぐって批判の声も聞かれます。
例えば、NHKが4月に報道した伊達市のもも栽培者が福島では栽培不可能なので長野に逃げて栽培を始めたとの番組、視聴者はいろんな受け方があり誤解もあります。また大きな被害を受けている観光業、どこどこ温泉のホテルや旅館が何軒廃業になったとかという報道の仕方、はどうも被災者に配慮した報道ではないと思う時もあります。事実の報道は悪いとは思いませんが風評を助長するような場合はもう少し配慮して欲しいと思うのは私だけでしょうか。健康被害も専門家でもはっきりしない意見の分かれる事柄までも大きく扱われると福島の女の子は将来子供が生めなくなるとか、遺伝子が壊されて皆が将来ガンになるとか心配している若いお母さんも多いのです。むしろこのような中でも困っている姿ばかりでなく、前向きに頑張っている姿ももっと報道して欲しいものです。

2011年9月29日木曜日

風評被害


県産桃に引き続き梨も風評で苦戦しています。他県産の出荷品も安いのであれば相場ということになりますが、福島県産だけが下落しています。放射性物質が検出されていなくともです。先日あるスーパーのバイヤーの意見が紹介されていました。微量の放射性物質の含んだ食品に対して全く問題ないとする消費者と微量でも問題視する消費者がいることで小売業者は悩んでいるというものでありました。これは個人の価値観の問題であるので専門家の意見を参考に対応すればよいというものです。規制値以下であればその食品にそれ以上の価値観があれば摂取する人達が多いというものです。これに関してはいろんな考えがあるのは当然でウクライナ基準にすべきとかゼロでないとだめという方達も周囲に多いのも事実です。ここ福島での原発事故以前の線量は0.03マイクロシーベルト、土壌中の放射性セシウムも多いところは20ベクレルは検出されています。ゼロではありません。成人が内部、外部被曝で体に持っている放射性物質は7,000ベクレル前後はあると専門家は話しておられます。食品は安全であってもこの風評による価格下落の部分については過日、JAを通じて東電に対し補償請求をしたところです。早くこの風評は消えて欲しいものです。

2011年9月18日日曜日

黄貴妃収穫の終盤

9月13日から始めました黄貴妃の収穫、出荷作業が今週末でほぼ終盤を迎えます。
黄貴妃は私が平成9年に国に品種登録をして今、全国の桃産地で栽培されております。
福島でもここ湯野地区での栽培が最も盛んです。平年ですと桃のなかで最も単価が高いのですが今年は原発事故の風評被害で価格はやや伸び悩みです。

2011年9月7日水曜日

もも「ゆうぞら」の収穫

ももの収穫も晩成種に入ってきました。昨日9月6日からゆうぞらの収穫を始めました。
収穫前の生理落果も多かったですが残った果実の品質は良好です。果実の肥大も例年より良好です。いつもの年ですと山梨産桃は少なく福島産が市場でのシェアが大きく価格も山梨産を上回っているのが現在の状況なのですが今でも例年の半値近い取引です。
福島出身の女性が都内のスーパーの店頭で涙を流して並んでいる福島桃達の姿を見て心を痛めたという。いつもは手の届かない一番奥の棚に並んでいるのに・・・・
これから「ゆうぞら」の後は私の育成した黄貴妃の収穫出荷となります。今年の桃は最後の品種まで大玉傾向で収量が多い結果となりました。

2011年9月2日金曜日

安全な桃でも風評被害に

ハウスの桃や早生の桃が順調に販売されてきたのに、牛肉の問題が報道されると福島の桃は途端に敬遠されだした。それでなくとも敏感になっている消費者の人達です。安全なのに福島の桃は冷ややかに扱われた。今、野菜類はほとんど放射性物質は出ていませんし果物もほとんどが問題がありません。
ある方の計算値によると県内の桃産地で最も数値の高かった伊達市の7月23日測定の1キロ当たりセシウム161ベクレルの桃を1日6個(1キロ以上)1年間365日食べ続けると内部被爆は成人0.94マイクロシーベルト、幼児0.76マイクロシーベルト、乳児1.99マイクロシーベルトでその後50年で体内から減衰しながら出る放射線の積算値は1ミリシーベルト未満でこれは自然界の放射線に比べてものすごくわずかな被曝ということです。先日TVで解説していたある大学教授の人の細胞にとってもまったく同じレベルのもので子供にとっても安全な値と話しておりました。今回のことで安全の伝達とこの世間の風評とはまったく別物ということが良くわかりました。

2011年8月23日火曜日

もも「あかつき」の暴落


福島桃の約半分を占める品種「あかつき」が最盛期に入った10日頃から値崩れ、大暴落しています。今も回復してはおりません。早生種が順調に販売できてきたのに生産者としては残念な結果です。
7月末に発覚したイナワラをえさとした牛肉の問題、国や県が現在流通しているものはすべて安全といいながら基準値を超えて汚染された牛肉を消費した人までもいる。これでは国民は国のいうことなど当てにならないと思うのは当然です。こういう問題のさなか福島の桃もはたして大丈夫なのか心配の向きは生産者の自分達にも良くわかります。私達自身も国産牛は敬遠していますから・・・  かつてBS牛問題のときアメリカ産を避けたと同様に・・・
桃については5月末から県では県内各市町村の桃のモニタリングを継続して実施してきており毎回放射性物質は検出されていないか、安全な値を公表してきています。県のホームページにも公表続けてきています。ここで心配していたことが起きてしまったのですからこれは事業主の東電さん、国策として進めて来たお国の方々にきちんと責任をとっていただくしかありません。消費者の皆さんと共に私達生産者も被害者なのですから・・・・

2011年8月15日月曜日

ダウンバースト現象

あかつきの収穫を始めた8日の夕方、連日のように出ている雷雨注意報が出ていてそれまで暑かった空気が一転、雷の轟音と共にものすごい土砂降りの雨が降った。丁度、私の同級生の通夜の最中、彼があの世に行きたくなくて天で暴れているのかなと同級生同士で話をしていました。私の桃園もダウンバースト現象で雨と嵐で枝が折れ、葉が風でもまれて生育が遅れていた果実の熟度が急にすすみ始め、収穫作業が追いつかなくなりました。福島市でも北部の湯野、東湯野地区に集中し落雷、停電もありました。選果場でも荷の搬入が集中して9日から盆前の13日までの5日間は終業が午前3時までかかったそうです。このあかつきの荷の集中出荷で市場でもだぶついて今まで堅調だった値も急落しています。
平場のあかつきは終盤ですが原発事故による福島敬遠とあいまってこれからの中晩生種の出荷も厳しい場面が予想されます。
今年の福島の桃は最近になく大玉で味が良くいい状態に仕上がっているだけに残念です。

2011年8月5日金曜日

明日からあかつきの収穫です。

平年より数日遅れで明日からあかつきの収穫を始めます。
今年はいろいろありましたがようやくあかつきの収穫まで漕ぎ着ける事ができました
早生桃の日川白鳳、や暁星は予想していたより良く市場で販売されました。桃そのものの出来具合もいつもより良かったです。
あかつきは福島桃のメインです。しかし今年はももの放射性物質は問題ない値でも贈答の注文は半分程度です。これだけメディアが原発事故を報道し、環境汚染を報じているのでやむを得ない実態と思います。

2011年8月1日月曜日

自園のもも「あかつき」の放射能濃度測定結果が判明

過日、依頼しておりました我が家の桃「あかつき」の果実に含まれる放射性物質の測定結果が昨日判りました。7月29日に採取した果実の放射能濃度はCs(セシウム)-134が23ベクレル/Kgでした。(国の基準値は500ベクレルです)ヨウ素やCs-136やCs-137は検出されませんでした。
6月2日にこの桃園地から採取した土壌の測定結果はCs-134が648ベクレル、Cs-137が762ベクレルでしたので合わせて1,410ベクレルありました。一方、自宅近くの桃圃場は土壌セシウム802ベクレルで果実の放射能濃度がセシウム58ベクレルありました。
この桃2圃場を比べて土壌中の濃度と果実の濃度には高い相関はみられなかったのでその他の条件、例えば土質による違い、多雨によるセシウムの移動、あるいは枝や芽に降り積もった放射性物質の量の違いなどが絡んでいる可能性もあります。この辺は今後の研究に待ちたいところです。いずれにしてもほとんど問題のない値でしたので安心しております。聞くところによりますとこのCs-134の半減期は2年だそうで今後の桃栽培を継続する上でも明るい材料です。

2011年7月30日土曜日

桃あかつきの核種放射性元素測定、自主検査

あかつきの収穫まであと5日から1週間となりましたが福島市の桃のモニタリング調査は5回ともに国の基準を大きく下回りすでに現在は市場出荷されていますが、自分の園の値を知るために昨日あかつきの検体を茨城県日立市にある民間の検査機関に測定依頼のために送付しました。私の2箇所の桃圃場の土壌調査はすでに検査済みですが7月初めに依頼した桃の果実の測定結果は58ベクレル(1キロ)でした。この圃場の土壌は6月2日の検査ではセシウム802ベクレルでした。土壌中のセシウムが少ない割には果実に出ているのは3月の原発からの放出された物質が枝とか幹に付着しそれが果実に移行して出ているのではないかというのが県果樹研究所の見解です。50ベクレル以下はほとんどゼロとほぼ同じに見てよいといわれる専門家も多いのに対し値がゼロでないとだめと主張する若いお母さんも多いです。バナナにも20ベクレルのセシウムがあり、われわれの体にも7,000ベクレルの放射性物質があるといわれていますがこれはあまり知られてはおりません。
自分の園地の正確な情報を早く知りたいです。

2011年7月27日水曜日

あかつきの収穫指導会、生産者集会

去る25日JA新ふくしま湯野共選場であかつきの収穫前の生産者集会が開催されました。
集会には家内が出席、当面の販売情勢、市場情勢、生育状況、栽培管理、収穫の基準などの説明があり、市場からは札幌丸果、東京青果、長崎大同青果からそれぞれ情勢報告があり、そのなかで長崎大同の山口常務からの長崎はあの原爆を体験してきており、黒い雨も経験し当時は汚染された野菜や食料を生きるためには食べざるを得なかった。それでも80歳を過ぎても元気なお年寄りも沢山おります。今長崎があるのは皆さんのお陰です。恩返しのつもりで福島の桃を精一杯売らせていただきますの挨拶に家内は涙を流してきたとの報告に私も感激を受けました。
言葉通り、今販売している日川白鳳は23日売り高値4,650円平均3,000円と特選サンピーチ並みで販売してくれています。私は長い間、市場人と付き合ってきて正直、市場人は大手量販店を向き価格にシビアな面を多く見てきましたが、今回の長崎大同に見れるように福島の桃は「ゴーサインが出たらどこの産地よりも精一杯売れ」と全国の市場が被災地福島を励まし応援していただいていることを知り有難く生産者として頭の下がる思いです。それに答えるべく品質の高い桃を送り続けたいです。

2011年7月24日日曜日

福島の桃は安全です。

本県の桃のモニタリングは福島市は5回目、今回も5地点の早生種の桃からは基準値を超えることは無く、県内の他市町村の桃の調査でも基準値を大きく下回り産地はすべて網羅したとして今後もモニタリングを継続していくとしています。

県内では福島市が最大の桃産地であり伊達の市町村を加えると8~9割の生産量となります。現在JAでは京浜、九州市場を中心に出荷していますが今後出荷量の増加に従い、出荷先も増えてきます。今年の桃の出来具合が良くしっかりした相場展開です。

2011年7月19日火曜日

日川白鳳の収穫、出荷を始めました。


福島市の露地のもものモニタリングは4回実施、いずれも国の基準値を大きく下回り湯野共選場では去る13日に収穫指導会を開催し、14日から選果、出荷が始まりました。まだ日量数千ケースほどですが京浜、県内市場中心に出荷されています。市況もこの様な原発事故を抱えながらも例年よりも良い値で取引されていて、私達もほっとしています。今月は日川、暁星の早生種が中心で8月に入ると本命のあかつきの収穫が始まります。

2011年7月3日日曜日

スエーデン大使が来福

6月29日、スエーデンの全権大使が福島市役所の瀬戸市長を表敬訪問されました。スエーデンではチェルノブイリ原発事故で飛来した放射性物質の対策やエネルギー専門家からの情報を提供したいと協力を申し出ました。大使はスエーデン製のガラス食器を瀬戸市長は土湯こけしと私のハウスで収穫した桃を渡しました。(写真)

2011年6月30日木曜日

福島市の露地もも放射性物質、基準値大きく下回る

大変気になっていた福島市の露地の桃の放射性物質のモニタリングの結果が28日公表されました。予想していた通り検出された放射性セシウムは3点調査の結果、26ベクレル、9.6ベクレル、検出せず(ND)とわずかの量であり、国の基準値500ベクレルを大きく下回りました。これは、これから出荷がはじまる露地ももにとって大変明るい材料です。
福島市の桃の生産量は山梨県の笛吹市についで全国2位であり県内ではもちろんダントツ1位の生産量がある桃の生産地でもあるのでまずは胸をなでおろしているところです。
なお、近日中には安全性を確認するために自園地の極早生桃でも検査をしていくつもりです。

2011年6月26日日曜日

福島市の桃の消費PR

昨日25日(土)JR福島駅構内にある市物産協会前で県外から訪れた人達を対象に桃の試食、PRが行われました。
今年は福島市を訪れる人の数も大震災、原発事故の影響で大きくダウンしている中で足を運んでくださった方達に福島市を代表する味=桃を味わっていただき再度福島に来たいとおもっていただければとの企画です。私のハウスで収穫した桃100個を提供させていただきました。
これは、今後出荷される露地の桃の消費拡大にもつながると思い県のくだもの消費拡大委員会の事務局を担当する福島市の農業振興課にお願いをしてきました。事務局の皆様には大変お世話になりました。昨日福島県から露地の桃でははじめてのモニタリングの結果、国の基準値を大きく下回る結果が発表されました。安全性を確認しながら今後のPR活動に力が入ります。

2011年6月17日金曜日

ももの販売が好調

大震災の翌日、ももの加温ハウスに行ってみると停電状態で加温機はストップ、満開の桃は丁度0度Cの中にありました。マイナス1.5度Cで30分さらされると全滅してしまいますのでかろうじて助かりました。その後も燃料の補給はストップしてしまいマイナス0度Cより下がらないようにしてきました。生育は遅れ5月22日に初出荷となりましたが6回ほど出荷して、このような販売環境にあって昨年とほぼ同じかそれよりも良い価格で取引されています。JAの販売担当者の努力はもちろんですが今まで取引していただいている市場の担当者の理解と応援、そして何よりも被災地の産品を応援しようとして下さっている消費者の皆さんの姿があることがとても有難いのです。あの震災、そして原発事故以来、桃園の管理、手入れをしながらふくしまの桃を消費していただけるのか1日とも考えない日はありませんでした。
桃作りを始めて40年以上のなかで初めてのこと、福島の桃ブランドが今あるのは先輩生産者やJAなどの団体などの努力はもちろんですが行政や試験研究機関の地道なご指導、そして全国の市場や消費地の皆さんの支えが福島桃を作ってきたことが良くわかっているだけにここで風評被害にだけは遭わせたくありませんでした。間もなく露地の桃に移ってきますが安全性をPRしながら出荷をしていくつもりです。

2011年6月11日土曜日

今日、大震災から3ヶ月

今日はあの大震災から3ヶ月目、6月11日です。あっという間の3ヶ月でした。
100%ジュースで6年間お世話になった宮城県山元町の桔梗商店を訪ねました。
社長と親さんが津波の犠牲に遭いました。奥様だけが生き残りましたが、自分の気持の整理がつきませんでしたのでかつての工場、自宅を自分の目で確認をして追悼の意を表してきました。海から1.5キロほどの桔梗商店は写真のように実に無残でした。お花と線香をたむけて魂の安らかなることを心より念じてきました。夢のようなこの現実をとても信じることが出来ませんでした。
桔梗商店とお付き合いのあった山形県のジュース加工場を紹介していただきましたので過日山形にお邪魔をしてお願いをしてきました。

2011年6月10日金曜日

ハウス「はつひめ」が間もなく初収穫

ハウスの桃も「はつおとめ」の出荷が終了、自家育成品種の「ももか」があと一回の出荷で終え来週あたりから今年ハウスで初めて結実した福島県育成品種の「はつひめ」の収穫を迎えます。
心配していた桃の販売もJAの販売担当者、市場担当者の販売努力の成果が販売価格に現れており昨年同様に流通していることは今後本命となる福島の露地のももの販売を占う良い先導役を果たせそうでホッと胸をなでおろしております。
今年のこの様ななかでJAも市場も風評被害払拭に気合が入っている感があります。

2011年6月8日水曜日

桃園土壌核種放射性元素測定結果が判明

自園の桃の土壌の放射線の汚染状況を把握したいのは栽培者全員の望むところと思います。
市町村単位で土壌調査も農作物の安全性の含量調査もやっているのが現在の状況です。
数点の調査で市町村の安全性を国が認定するのもあまりにも誤差が大きすぎるのではないかと思っています。今回私の2箇所の桃圃場のセシウムの値は土壌1キロ当たり812ベクレルと1,410ベクレルでした。4月6日福島県が県内72箇所の土壌調査を公表しましたが福島市の樹園地2箇所の宮代1,896ベクレル、平野2,100ベクレルとの発表がありました。それから比較すると私の一園地は三分の二、もう一方の園地は半分以下ということになります。筑波での文献からの桃の吸収係数0.01を適用すると桃の果実1キロあたり8.1ベクレル、14ベクレルとなり国の暫定基準値500ベクレルを大きく下回ることになります。この安全性を主張していくしか私達生産者としての表現は無いと思っています。なお収穫直前の桃の果実調査もやって安全性は表明していく考えです。

2011年6月5日日曜日

桃の仕上げ摘果

4月28日に満開となった桃「あかつき」でしたが約40日経過した今が仕上げ摘果の真っ最中です。50日を迎える6月15日頃までにはほぼ終えたい予定です。
ももは開花前の蕾の時期に蕾全体の70%前後を落とします。その後は今の幼果の時期に再び7~8割を摘果をして生育の良好な健全な実だけを残していきます。

2011年6月3日金曜日

桃園地の土壌放射性物質の測定

桃の安全性を確保し自分の桃園地の土壌の汚染状態を知るために桃の2圃場から土を採取して自主検査

を依頼することにしました。去る4月6日に福島県から発表された福島市の2観測地点の樹園地ではセシウム1,800~2,000ベクレル(1キロ当たり)でした。桃の吸収係数0.01としても20ベクレル以下となり国の暫定基準値500ベクレルを大幅に下回ることになります。昨日、自分の2箇所の桃園の地表から5センチまでの5地点の土1.2キロを採取して分析機関に送付・依頼をしました。

2011年5月29日日曜日

県育成品種の試作

福島県で育成中のりんご、系統名41-45(リンゴ福島6号)が県内での適応性と品質を確認するために県との誓約書を取り交わした上試作農家に委託栽培されていますが早期に果実特性を見るために高接ぎ一挙更新を行い(写真上)100%発芽しました。この系統は「ほおずり」×「陽光」で収穫期がふじより遅い12月上旬で貯蔵性に優れ、5月頃まで冷蔵可能です。果形が良く、暗紅色に着色し、全面に蜜が入るのがこのリンゴの特徴です。
酸味が強いのもこのりんごの特徴で長期貯蔵した場合ふじ等に比べて面白いのではないかと期待をしています。早く果実を成らせて調査に協力をしていきたいです。

2011年5月22日日曜日

ハウス「はつおとめ」の初収穫

福島市では始めての桃の出荷となります。21日福島市の施設桃の放射性物質のモニタリング検査の結果が検出せずとの発表がありました。それを受けて本日収穫、出荷となりました。「はつおとめ」は福島県で育成した品種です。粒は小さいですが肉質良く極早生種としては糖度もある品種です。

2011年5月20日金曜日

りんごが実止まりしました。

りんごの満開(5月5日)から2週間が過ぎ、私のりんご園でも一果そう一果を残す一輪摘果の作業の最中です。写真のように花弁が落ちて実の部分が膨らみガクの部分が立ってくるとガクダチと呼び受粉が完了し実どまりした証でもあります。今年もりんごのスタートが始まりました。

2011年5月10日火曜日

ハウス桃の生育

大震災の影響で灯油補給がままならず当初の温度設定は出来ませんでしたが極早生種の「はつおとめ」が一部着色始めました。

2011年5月6日金曜日

りんごが開花

私のりんご園でも花が満開となりました。
いつもの事ですがこの時期はりんごつくりの私達にとっては連休はありません。4日~6日は交配作業で忙しかったです。
りんごの交配作業をしていると津波と原発で避難している人達が散歩がてらに園地に訪れます。
家をなくし田畑をなくした人、すべてを無くした人達が淡々と語る夫婦の姿にこの現実の無常さを感じます。このような境遇に遭われた方々に深いご慈悲を願わずにはおれません。ここ飯坂温泉は全国からの応援隊のベースにもなっています。原発周辺の行方不明者の捜索に連日出動している警視庁の方々、島根県警、や佐賀県警のパトカーなど全国の応援部隊には連日の活動に感謝の気持と同時にいま非常事態のなかにある現実を思い知らされます。
この様な災害のなかでも桃の開花、りんごの開花、新緑の節と季節だけは確実に移りゆきます。

2011年5月1日日曜日

通り過ぎる春・・・・・・

ニュースで福島原発の報道の無い日は無い。チェイノブイリ原発事故同様、世界的に有名になってしまった。住み慣れたふるさとを離れ、日常を捨てなければならなかった人々、福島浜通りの人達は県内外に移動しています。2度、3度と避難場所を変えてここ飯坂温泉のホテルや旅館にも数多くの方達が入っています。
ここ福島でも桜が咲き、桃の花が咲き、先日28日には花ももの里で避難している方達をご招待をして花見を楽しんでもらう催しを開きました。少しでも元気になってもらいたいとの気持からです。
津波で亡くなってしまった知り合いの人達、原発事故でふるさとを離れた知り合いの人達、また自分達自身もこれからどのような販売できるのかわからない不安、「頑張ろうふくしま」「元気を出せ」といわれても心の中はやはり不安を引きずった毎日に変わりはありません。
家も家族もすべてすべて失った人達からみればすべて残ったのですから不平はいえません。何の非も無い人達をどうしてここまで追い込まねばならないのでしょうか。考えるととても悲しくなってきます。

2011年4月25日月曜日

放射性物質と農業に関する講演会開催

昨日(4月24日)市内のホテルで「放射性物質の農耕地への影響と問題点」と題して、学習院大理学部村松康行教授の講演が開催されました。県の主催で農業関係者が対象で約400名が参加しました。簡単に概要をご紹介すると、
①冷戦時代米ソの核実験が行われた1,950年から60年代は大気中の放射性物質が非常に高かった.(現在の比ではない)
日常、周囲には放射性物質は多く、蛍光塗料、トンネル内、石の建物、飛行機内などでは高い放射線を受けている。
②今回原発事故で放出された放射線のうちキセノンは揮発性なので問題なく、ヨウ素は40日後は1,000分の一にまでなるので問題ない。半減期29年のストロンチウムはごく微量なので問題は無い。セシウム137は半減期が30年と長く県内140地点の調査では9~29,000ベクレルと差があり(事故以前は200以下)高い場所でのロータリーなどの土壌攪拌は避ける。少ない地点では攪拌して濃度を低くしたほうが良い。
③土に含まれるセシウムの濃度に対する作物が吸収する濃度(移行係数)はIAEAで出している数値は作物により異なり平均で穀物0.03、葉菜0.06、果菜0.02、根菜0.04とすべて0.1以下である。(ちなみに、今回日本が水稲耕作可能数値は土壌5,000ベクレル/Kで0.1とみて500ベクレル以下としています)
④この対策として、値の低い地点ではすき込みや天地返しなどで土壌の濃度を低くする。高い地点では表土を除去する。ヒマワリ、菜種などは放射性物質を吸収しやすく種子までは移行しないのでこれらの作付けをする。ゼオライトは放射性物質を吸着し作物の吸収を抑える。セシウムはカリと似た性質があるのでカリ肥料を施すことにより土中の濃度が薄まる。
などでした。
終わりに、県農業総合センターの門間所長から今後の取り組みについて、つくばにある文献を収集、県内の農作物のモニタリングの調査、作物の放射性物質の吸収抑制技術の開発の確立を急いで行うとのお話がありました。
いずれにしてもこれは私達に急に降って湧いたような事象です。少々長く付き合っていかねばならないかもしれません。日本でははじめてのケースです。
放射線に対する正しい理解、生産者と消費者とのネットワーク作りがこれから大切と感じました。